千早式から運を取り除くために
※注意
これは自分が将来千早式を使うためのメモとして残しているので、ある程度の実力を持つ千早式使いのためになる記事ではありません。
ご了承ください。
さて。
謎タイトルから始まった思い付きの記事ですが、なんなのこれってところから説明すると、先日TwitterのTLで千早式は運の要素が最初から最後まで大きいのでなんやかんやっていうやりとりを見たところから始まります。
千早式の運の要素というのは、まあ、簡単な話で、左から右へとぷよを積み、右から左への連鎖順を決め打ちすることによって致死連鎖を完成させるので、ツモによって勝敗を左右されやすと、多分そういうことでしょう。
とくに1連鎖目の色を選択する瞬間というのは、千早式使いにとって大きな決断の瞬間になるように思えます。
そこの決断がうまくいけば11~12手クラスの高効率4ダブが頻繁に放たれて、止まらない強さというものが手に入るわけです。
もちろん、そんなにうまいくのであれば誰もが速度有利を取りやすい千早式を使いますし、実際に現実がそうではありません。
致死連鎖が完成したのはいいものの、発火色がなかなか来ずに後から完成したタワーに追い抜かれるというのが千早式使いが多く経験する負け方になるのでしょう。
頑張って高効率の連鎖を作ったのに……あのタワーに全てなぎ倒されてしまう……許せない……許せない……!
そうやって憎しみを募らせた『上級千早式使い』のぷよらーたちは、一体どうやってタワーを倒しているのか。
発火色選択という運の要素をどうやって排除し、勝利をおさめているのか。
現状、確認している方法は3つです。
①連鎖数を短縮し、発火色の遅れによる致死連鎖終了の遅れをカバー
いわゆる「りーし教」というやつですね。
使っている代表者としては教祖りーしさん、狂徒伊仙さんなどがあげられます。
元来ぷよm@sのが提唱している5連鎖の強さに拘らず、加えて4wとの選択よりももっと広く、あらゆる連鎖数を駆使し勝利を手に入れるという宗教です。
「端タワー」などがそのスタイルの象徴で、同じ致死2連鎖を作ることによって発火色の遅れを最大限までカバーすることができます。
同時に4Wや5連鎖を主軸にしている相手に対して運勝ち(このブログ内でいう発火色の遅れを咎める勝ち)を手に入れることも可能です。
理論として出来上がっていて、実際に強い宗教ですが、もちろんこの方法にはきちんと弱点もあって、ツモに合わせて5連鎖を作った場合に結局発火色の遅れをカバーできないという点ですね。
ですので、5連鎖よりもできるだけ4Wや3Tなどの比率をあげる積み方を展開することが理論に適った勝負法だと考えられます。
②致死連鎖に必要のない、余剰ツモでの単発
これを最も得意としているのは、千早式使いで最高レート、実績を誇るロンドンさんです。
対タワーにおいて単発が重要なのはいろいろなところで言われていると思いますが、初代ぷよで単発を使ってタワーを封殺するというのは言うよりも難しというやつです。
理由としては、初代というルールで最も大事なことが、いかに致死連鎖を早く完成させるかどうかという話なので、振って来るツモは致死連鎖のパーツとしての利用が求められるからです。
故に、単発をうつというのは相手の致死連鎖だけでなく自分の致死連鎖の完成をも阻害してしまう、諸刃の剣になる可能性が大きいという話です。
しかし、ここで話が戻りますが、今は致死連鎖を完成させるまでの段階ではなく、致死連鎖を完成させた後の話であるので、余剰ツモによる単発が現実的な範囲で行えると、そういう話になります。
ロンドンさんの積み方、戦い方はこれを可能な限り行いやすくしているのではないでしょうか。
先ほど述べた「りーし教」に比べ、5連鎖や4Wの割合が多いのは、できるだけ少ないぷよ数で致死連鎖を完成させ、発火可能手数の削減と同時に余剰ツモの作成を目指しているからで、さらに致死連鎖が左4列の比較的コンパクトなスペースで作成されることが多いのも、残りの右2列を単発スペースとして利用しているからというのもあるかもしれません。
本人に聞いたわけではなく、加えて何千もの試合を見たわけではないのでただの推測、というか感想の域になる考察ですが、この戦い方は致死に必要なぷよとそうでないぷよを冷静に管理する能力が必要で、見た目以上に難易度が高く、千早式で同様のスタイルで戦っている人はあまりいないのではないでしょうか。
一応この戦い方にも弱点はあって、単発が刺さるかどうかという別の運要素が発生することですね。
③発火色部分を必要としないルートの変更
これに関してはN@nさんの技術が飛び抜けている(というか千早式としての領域を超えている)と思います。
千早式の大きな特徴である右から左への連鎖方向というのときに無視して、与えられたツモで最適解を導き出し、できるだけ短手数での発火を目指すというスタイルです。
中央不定が得意とする、左右両方からの多色発火というのを端に寄せた形から展開されるので、見てる側としては理解が全く追いつかなくなります。
芸術点としてはこの上ない程のものになりますが、弱点としてはどうしても形の柔軟性の関係で、中央から展開するものに比べると5連鎖の割合が増えてしまうことですね。
発火色の遅れに対してはカバーできますが、致死連鎖終了の遅れを取り返すことができるかどうかは相手の発火色がくるかどうかという運に依存されそうです。
以上が、自分が現在確認している千早式の運要素排除方法です。
他にもあるかもしれませんが、あまり多くの千早式の資料がないので研究できないというのが現状です。
とりあえず、少なくとも千早式を使う人たちは、致死完成までの理論を展開し、練習し、そして運とデスタワーの壁にぶつかって、それを打開するための策を打ち出して、今千早式使いの上級者として君臨してるんだろうなあと思いました(小並感)。
その中でも最も難易度の低い、というより積み方を模倣することで使用できるりーし教の戦い方が広く愛されてるのではないかなーと思いました(幼女並感)。
終わり。